Shopify

Shopifyストアで関税以外の税設定ってどうしてる?

Shopifyで税金の話となると「関税」が結構メインになったりします。

その他にも税金はかかってきますよね。その場合「どうやって設定するのか?」が意外に分からない。ということで簡単に説明したいと思います。

その他オススメのサービスもご紹介したいと思います。

関税以外に掛かる税

税金に関しては細かく言えば、ものすごくたくさんあります。それら全てに対応しようと思ったら、とてもじゃないですが対応しきれません。

どれだけたくさんあるか、その面倒くささを知ってもらうため、ざっとリストアップしたいと思います(これでも全てではありません)

ヨーロッパ

  • 付加価値税(VAT): ヨーロッパ各国で適用される税金で、商品やサービスの価値に応じて課税されます。各国で税率は異なり、オンライン販売を含むすべての販売に適用されることが一般的です。
  • デジタルサービス税: 一部のヨーロッパ諸国では、デジタルサービスに特有の税金が課されることがあります。例えば、イギリスやフランスなどが該当します。

アメリカ合衆国

  • 売上税(Sales Tax): 州や地方によって異なる税率で課税される消費税に類似した税金です。州によっては、オンライン販売に対しても売上税を課す場合があります。
  • 使用税(Use Tax): 消費者が売上税を支払っていない商品に対して課される税金です。主に州外からのオンライン購入に適用されます。

カナダ

  • 連邦消費税(GST): 全国的に適用される消費税です。
  • 州消費税(PST): 一部の州で課税される州独自の消費税です。
  • 調和消費税(HST): GSTとPSTを組み合わせた税金で、一部の州で採用されています。

オーストラリア

  • 商品サービス税(GST): 全国的に適用される消費税で、ほとんどの商品やサービスに課税されます。

アジア諸国

  • 消費税: 日本をはじめ多くのアジア諸国で適用される税金です。
  • サービス税: インドやマレーシアなど、一部の国では特定のサービスに対して税金が課されます。

アフリカ諸国

  • 付加価値税(VAT): 多くのアフリカ諸国で適用される消費税の形態です。

ラテンアメリカ

  • 付加価値税(VAT): 多くのラテンアメリカ諸国で適用されています。
  • 輸入税: 一部の国では、輸入される商品に対して追加の税金が課されることがあります。

こんな感じで「とてもたくさんある」ということがなんとなくわかればいいと思います笑

越境ECと言えばだいたいがアメリカとヨーロッパに向けて販売を考えるストアさんが多いですね。なので次の章ではヨーロッパの付加価値税(VAT)について、設定方法を簡単に解説したいと思います。

付加価値税の設定方法

ShopifyでのVAT設定手順

  1. Shopify管理画面へのログイン:
    • Shopifyの管理画面にログインします。
  2. 設定へのアクセス:
    • 管理画面の左下にある「設定」(Settings)をクリックします。
  3. 税金の設定:
    • 「設定」ページ内で「税金」(Taxes)を選択します。
  4. VATの設定:
    • 「税金」セクションで、ヨーロッパ連合(EU)の国々を見つけ、各国ごとにVATの税率を設定します。
    • この時点で、特定の商品に対して異なる税率を適用する必要がある場合は、商品ごとの税率設定も行います。
  5. VAT番号の登録:
    • EU内でビジネスを行っている場合、VAT番号を持っている可能性があります。VAT番号を持っている場合は、この情報をショピファイに登録します。
    • VAT番号があると、一部の国でVATを免除することができる場合があります。
  6. 自動税率計算の利用:
    • ショピファイでは、設定した国に基づいて自動的に税率を計算する機能があります。これを有効にすることで、税率の変更があった場合でも自動的に最新の税率が適用されます。
  7. 変更の保存:
    • 全ての設定が完了したら、必ず変更を保存します。

注意点

  • 税率の確認: 各国のVAT税率は変更されることがありますので、定期的に確認し、必要に応じて更新することが重要です。
  • 商品別税率: 特定の商品には異なる税率が適用される場合があるため、商品カテゴリに応じて正確に税率を設定することが必要です。
  • 税法の遵守: VATの適用に関しては、各国の税法を遵守することが重要です。不明な点は税理士や専門家に相談してください。

おすすめのサービス

Shopifyでは完全の自動計算だったりかかってくる税金の表示というのを勝手にやってくれる機能があります。

この機能はプラスプランもしくはプレミアムプランのアカウントの場合には適用されると書かれてはいるんですが実は日本では適用範囲外という落とし穴があります。

詳しくはこちらの記事をご確認ください。

そのためおすすめの代替案としてはGlobal-eというサービスを使用することです。当然決済手数料がかかりますが、有り余るメリットを享受できると言えます。

詳細についてはこちらの記事をご確認ください。

ざっくりとしたメリットをお伝えしますと、

  1. 関税の自動計算であったりその他の税金などの計算もしてもらえます
  2. 決済後のトラブルやキャンセル・返品などの対応といった「重要だけど販売促進には結びつかないポイント」を代わりに高品質な対応をしてくれる

というところがおすすめです。つまりはより重要でコアな業務に集中することができます。

まとめ

税金の設定は非常に重要ですがどうしてもその設定の煩雑さは無視できません。可能であればご紹介したサービスを活用してより重要な業務に集中するのがオススメです。

決済手数料などの兼ね合いもあると思います。そのあたりは業者と相談していただき今後のビジネスの戦略を考えてもらえればと思います。

ABOUT ME
さすー
2020年からShopifyに注力し、越境ECサイト構築をメインとして従事。海外のWebマーケティング企業に対してECサイト制作の支援を行い、制作部門の立ち上げにも関与。また書籍「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」の執筆に協力。最近ではChatGPTなどの生成AIを活用したITソリューションにも取り組み、企業への導入実績もある。