最近はECサイトも通常サイトも海外へアプローチを試みる会社が増えてきています。それに伴って「多言語化対応」のお問い合わせも多い。
Shopify翻訳アプリもたくさん増えましたが「まずはLangshopだよね!」ということで、今回はこの鉄板アプリの良いところを解説します。
と、同時にLangshop以外の翻訳アプリを選ぶ時の注意点も合わせて解説します。
無料プランと有料プランの違い

実は無料版だと、できることが結構限られます。
【無料版 機能一覧】
・手動翻訳のみ
・1言語のみ追加可能
・言語&通貨のセレクターを表示
・基本的なセレクターのカスタマイズ
・チェックアウトページの翻訳
無料版で自動翻訳機能が使えないのが痛い。なので有料プラン(月額$34)をオススメします。
【有料版 機能一覧】
・自動翻訳(文字数無制限)
・5言語追加可能
・DeepLやGoogle翻訳との機能統合
・サードパーティアプリとの連携
このアプリを使用するメリットは以下3つです。
1:部分的に手動翻訳に切り替えられる
2:ストア公開前は課金されない
3:ストアページ以外にメールテンプレートなども自動翻訳できる
1〜3それぞれについて解説します。
Langshop3つのメリット

1:部分的に手動翻訳に切り替えられる
自動翻訳の精度もかなり高くなって、翻訳文を読んでも結構ストレスなく読めます。
それでも自動翻訳だけだと「もの足りない」と感じることもしばしば。
「この部分だけ文章をちょこっと変えたい」という時があるので便利です。
ちょっと良い例えじゃないんですけど、映画のタイトルって英語と日本語で全然違ったりします。「アナと雪の女王」は「Frozen」ですからね。
それと一緒で商品を直訳すると海外ユーザーからは「ん?なんだ?」と理解できないこともあります。
商品説明も同様です。商品スペックの記述は直訳でOKなんですが、手触りとか匂いとか、五感に関連する表現は直訳だとニュアンスが微妙に違うこともあります。
こういった「ん〜間違っていないけど微妙に違うんだよね〜」という翻訳は結構あります。専門性の高い商品だと「微妙なニュアンスの違いによる違和感」が発生する頻度は高くなる印象ですね。個人的な感覚ではありますが。
高額なオーディオ機器はこだわり抜いた特性を持っています。その細かいこだわりを誤解なく伝えるには自動翻訳ではちょ〜っと力不足です。専門的な単語、文脈を考慮した微妙なニュアンスの使い分けが必要です。
専門的な商品や、高価な商品ほど、その商品を求めてサイトにやってくるユーザーも、じっくりと文章を読みます。正確な情報をキャッチして、自分に最適な一品を選び抜こうとするので。
そんな人達へ向けた文章を作るには「自動翻訳だと圧倒的に力不足」かな〜と思います。そんなときは迷わずプロの翻訳家に依頼する方が、結果的に収益をあげられ依頼費用分をペイできるケースもたくさんあります。
2:ストア公開前は課金されない
アプリの中には「ストア開発フレンドリー」なモノもあります。アプリって有料プランを選んでも7〜14日間くらいの無料期間があるのが一般的です。
例えば無料期間が14日間であれば、インストールした時点から14日後に無料期間が終了します。
「ストア開発フレンドリー」なアプリは、サイト公開するまではずっと無料のまま使えます。
ストア公開までアプリを使い倒せるので、細かい設定を把握できますし、改善に十分な時間を掛けられます。
3:ストアページ以外にメールテンプレートなども自動翻訳できる
翻訳アプリによってはストアページだけ翻訳するようなモノもあります。「どこまで自動翻訳してくれるか?」というのも選定のポイントになります。
商品購入後も、Thank you メールなどやりとりをするので、メールテンプレートまで翻訳してくれるアプリを選ぶと便利です。
多言語サイトSEO対応しているか注意しよう

「多言語サイトSEO機能」も備えていることも確認しましょう。
実はサイトの多言語化には2種類あります。
A:元ページの文章がスルリと違う言語の文章に切り替わる
B:翻訳した文章が記載されるコピーページを作成する
AとB似ているようでかなり違います。Aは1ページ。Bは言語の数だけページがあります。
Aの多言語対応方法だと、メイン言語だけしか検索結果に表示されません。
例えば
メイン言語:日本語
サブ言語:英語、ドイツ語
だとします。
この場合、検索結果に表示されるのは日本語だけです。日本国内であれば問題ありません。しかし海外で英語やドイツ語で検索された場合、言葉が違うので検索にヒットしません。仮に検索にヒットして一覧表示されたとしても、日本語で表示されてしまっているので、ほとんどクリックされません。
ということで「B:翻訳した文章が記載されるコピーページを作成する」の方法が必要になります。
ただし単純に言語ごとにコピーページを作成してもGoogleに「コピーページなので検索結果には表示しません」と判断されちゃいます。
なのでソースコードをちょこっとイジって、それぞれの言語で検索された時に、それに適したページが一覧表示されるようにSEO対策をする必要があります。
ちょっと話が難しくなりましたが、今の話を「Langshop」では自動で全部やってくれます。
逆に他の翻訳アプリを使うときには「多言語化SEO対応」しているのかどうかを必ず確認してください。
「じゃあアプリを選ぶ時にどう注意すればいいの?」と思うでしょう。翻訳アプリ「Langshop」を例に解説します。
Langshopの詳細情報には以下の記載があります。
・多言語代替リンク「hreflang」
・Googleの多言語SEOのベストプラクティスに従っています。

アプリ詳細情報にこのような記載があれば、多言語サイトSEO対応もしていると思っていただいて問題ありません。
まとめ
今回はオススメのshopify翻訳アプリとして「Langshop」を紹介しました。
ザックリまとめると下記の内容でした。
1:自動翻訳(文字数無制限)
2:DeepLやGoogle翻訳との機能統合
3:サードパーティアプリとの連携
4:無料プランではなく有料プランにしたほうが良い
5:部分的に手動翻訳に切り替えられる
6:ストア公開前は課金されない
7:ストアページ以外にメールテンプレートなども自動翻訳できる
8:多言語サイトSEO対応もしている
翻訳アプリをできるだけ無料で使いでしょうが、どの翻訳アプリも無料プランだと「ん〜微妙」と感じることでしょう。まずは無料で試してみて物足りないようであれば、投資と思って有料プランに切り替えることをオススメします。
それではまた!