Udemy・note・tips・brainなど、デジタルコンテンツを販売するプラットフォームは日本ンにもたくさんあります。
それらプラットフォームもデジタルコンテンツのモール型といえます。つまりデジタルコンテンツ版のAmazonや楽天みたいな感じですね。
独自サイトでデジタルコンテンツを販売したい時にはShopifyがおすすめです。自由に構成を組んでデジタルコンテンツを並べていけます。
今回はそのデジタルコンテンツ販売について解説していきます。
- そもそもデジタルコンテンツってどういうのだっけ?
- 成功事例ってどんなのある?
- どういった商品がShopifyと相性がいいの?
といったマーケティングに近いお話や、基礎知識的な内容は、この記事の最後の方に書きます。気になる方は記事の下の方をご覧ください。
Shopifyデジタルコンテンツ販売方法3つ
さて、デジタルコンテンツ販売方法のやり方は、無理やりピックアップすると3つ。
- 物理的配送の設定解除
- デジタル商品には配送設定を適用しない
- メールテンプレートのカスタマイズ
- 購入後のダウンロードリンクを含むメールテンプレートの設定
- 専用アプリの活用
- デジタルコンテンツ販売に特化したShopifyアプリの利用
「無理やりピックアップ」と言ったのは1番・2番を採用するケースはあまり無いからです。
とは言え簡単に実施方法を解説します。
物理的配送の設定解除
↑こんな感じで「商品管理」の新規商品登録時に「配送」のチェックボックスを外します。
そうすると登録する商品が「配送しない商品」つまりは「デジタルコンテンツ」となるわけです。
メールテンプレートのカスタマイズ
基本的には「デジタル・ダウンロード・アプリ」を使うんです。そのほうが早いです。購入された時に、ダウンロードリンクが購入者へメールで送信されます。
ダウンロードリンクではなく、何かしらのサービスを販売する場合は、そのサービスをどのように利用できるのかをメールテンプレートで説明する必要があります。
注文確認のメールテンプレートを編集することが多いですが、ここのメールテンプレートを編集すると、全ての購入者に確認メールが必ず行くようになります。
複数サービスを展開していて、各サービスそれぞれ購入時に案内文を変えたい場合は、この方法は適さないです。
専用アプリを使ってカスタマイズ
デジタルコンテンツ販売としてShopifyを利用する場合は、3番の専用アプリを使って「どうやって売るか?」を考える感じになってきます。アプリに関しては以降の章で詳しく解説します。
デジタルコンテンツ販売Shopifyアプリごとの違い
結構アプリもたくさんあります。まずはザックリそれぞれどういうデジタルコンテンツ向きなのか分類します。
- 音楽販売:「Single ‑ Video & Music」
- カリキュラム販売:「Thinkific ‑ Online Courses」
- コンサル・コーチング予約販売:「BookThatApp」「Tipo」「Sesami」
- 多機能オールラウンド型販売:「Sendowl」
- 会員制デジタルコンテンツ販売:「Sky Pilot」「Bold Memberships」
と、まぁ一言に「デジタルコンテンツ」といっても様々なので、相性の良いアプリを選択する必要がありますね。1個ずつ見ていきましょう。
音楽販売
ビデオ・音楽のストリーミング販売、メンバーシップサブスクリプション、それからレンタルもできます。レビュー数も多くはないものの、少なすぎるという程でもない数。そのレビュー数に対して、評価4.8なので「ある程度使いやすい操作性にはなっている」と思って良いでしょう。
カリキュラム販売
レビュー内容を見てると、このアプリは微妙ですね。かなり使い勝手が悪いようで、最近は悪い評価が目立ちます。体系的なオンラインコース販売なら「オンクラス」とかがいいかな〜というのが個人的感想。
コンサル・コーチング予約販売
「Tipo」
「Sesami」
いずれのアプリも「レビュー数」「評価」は、ほぼ横並びです。ひとまず一番有名な「Book That App」をインストールして使ってみて「イマイチだなぁ…」と思うようであれば、「Tipo」か「Sesami」を使うという方針で良いでしょう。
多機能オールラウンド型販売
「Sendowl」
予約系以外のデジタルコンテンツの場合は、何も考えずにひとまずこれを採用するのはアリです。このアプリで「痒い所に手が届かない」と思ったあとで別アプリで手が届くのかどうかを調べるほうが効率的です。
会員制デジタルコンテンツ販売
このアプリも「多機能オールラウンド型販売」系なのですが、Shopify公式としては「会員制デジタルコンテンツ販売」の分類で紹介されていたので、同じ分類で紹介します。
SendOwlよりも「レビュー数」が若干多く評価は5点満点。言語も唯一日本語対応しているので、これがベストアプリの可能性は大いにあります。
思いっきり偏見をお伝えしますと「Bold」系は筆者的に「扱いづらい」印象です。サブスクリプションアプリとか、たくさんのShopifyアプリを開発している企業なんですが、つかって良かった印象がありません。はい、思いっきり偏見です。これを使うくらいなら、まずは「Sky Pilot」を使うほうがオススメです。
独自サイトでデジタル販売をしたほうが良い理由
SNSプラットフォームでデジタルコンテンツ販売ができるので、独自サイトのプラットフォームでわざわざ販売するのは、正直面倒な気がすると思います。
YouTubeにもメンバーシッププログラムあるし、文章だったらnoteでもいいし、アフィリエイト機能も付けないならtipsとか、brainとか使えばいいし。動画系ならUdemyでもいいわけだし。
そんな中で独自サイトでデジタル販売をしたほうが良い理由は
- プラットフォームの理不尽なBANのリスクを低減
- リストが取れる
このあたりかなと思います。
やんちゃなことをしなければ、別にBANリスクなんて気にしなくてOKです。変な輩の不当な低評価とか報告とか気にしなくてよくなります。
一点だけ注意してほしいのは、チャージバックがやたら多いと凍結されるので、そのあたりを把握した上で、きちんとした運営を心がければ問題ありません。あとShopifyの販売禁止商品に抵触するようなコンテンツはNGですよ。エロ系とかね。
それから「リストが取れる」つまり購入時に会員登録してもらってメールアドレスが取得できることは大きいですね。販売者側からアプローチをすることができますから、販売促進で顧客単価をあげることもできます。
Shopifyで提供可能なデジタルコンテンツの種類
さて、デジタルコンテンツと言っても多種多様。どんなモノがあるの一挙にリストアップします。
- 教育関連コンテンツ
- オンラインで提供される各種教育コースや教材。例えば、言語学習や専門技術の講座など。
- ライセンスに基づくコンテンツ
- 音楽、写真、動画などのクリエイティブ作品をライセンス販売する形式。
- アートとクリエイティブ作品
- デジタルアート、音楽作品、写真集など、芸術的な作品のデジタル販売。
- サブスクリプション型コンテンツ
- 定期購読による専門コンテンツや会員限定のサービス提供。
- 専門的コンサルティング
- 特定分野における専門的アドバイスやコンサルティングサービス。
- テンプレートやフォーマット
- ビジネス文書やデザインテンプレートなど、再利用可能なフォーマットの提供。
デジタルコンテンツ販売の利点
- 在庫や物流の問題がない
- 絶大なメリット。在庫リスク無し。配送料無し。その分、利益率が高くなります。
- 自動化と高利益
- 低コストで運営が可能。利益率が自ずと高くなる。コンテンツの希少性や需要が高ければより高単価な商品になります。
- 多様な販売戦略
- 無料サンプルの提供やサブスクリプションモデルなど、柔軟な販売戦略が可能。フロントエンド・バックエンドの商品ラインナップなど、さまざまなバリエーションを持たせることができます。
Shopifyで成功したデジタルコンテンツ販売事例
atsueigo
YouTubeで58万人の登録者を誇る有名英語教育系YouTuber。その学習教材として、動画コンテンツ、書籍の販売をしているサイトです。
If I Made
オンライン教育コンテンツで成功を収めた事例。
RetroSupply Co.
主にオリジナルフォントを販売しています。フォント以外にAdobeのPhotoshopやIllustratorで使えるツールのセットも販売。単純にフォントだけをただ売るのではなく、背景画像を例に使い所を提案してくれています。どういった利用シーンに適しているか考えながらフォントを選べるようになっているのが親切設計ですね。
独自サイトでデジタルコンテンツを販売したほうが良いケース
世の中には様々なデジタルコンテンツプラットフォームが存在します。なのでわざわざ独自サイトを作らなくても手軽にデジタルコンテンツを販売できるわけです。それでも独自サイトを使ったほうが良いケースはどういったケースか?
独自の世界観を持たせる必要がある場合
とくに「アーティスト」や「クリエイター」の人たちは、そのコンテンツに独自の世界観を持っていたりします。
そのコンテンツ群を販売する際にはサイト全体の雰囲気もデザインして世界観の統一を図る必要が出てきます。これが通常のデジタルコンテンツプラットフォームだと、他のクリエイターの商品が並んでいたりで、世界観は当然ありませんし、雑多な感じを出してしまいます。
フォロワーが多いクリエイターなどは独自サイトを構築してコンテンツ販売すると、フォロワーに喜ばれやすいといえるでしょう。
自身の商品以外を並べたく無い場合
教育系のコンテンツによくあるパターンですが、たくさんの動画があったり、関連する書籍も販売したりなどする場合、やはり他のクリエイターの商品が並んでしまうようなコンテンツプラットフォームには不向きです。
ユーザーが迷わないようにするために、ラインナップの配置を考えたりするには独自サイトが使い勝手が良いでしょう。先程の成功事例としてピックアップした「Atsueigo」が良い例でしょう。
要するにブランディングの一環として独自サイトを採用する
稼ぐ系の情報商材だと「ブランディング」の意識が低いのでtips・brainで雑多に情報商材を登録する傾向が見受けられます。
反対にフォロワーが多くいるインフルエンサーは、自身の商品だけがラインナップされているサイトにフォロワーを誘導するほうが良いでしょう。フォロワーさんはインフルエンサーさんとの繋がりを感じるつもりでサイトに来てくれます。
そのサイトがインフルエンサー以外の商品が並んでいる雑多なプラットフォームにアクセスさせられてしまってはロイヤリティも損なわれますから。
まとめ
今回はデジタルコンテンツ販売をShopifyでするなら、、、ということで解説をしました。デジタルコンテンツの種類ごとに適切なアプリはありそうですが、ベストプラクティスは「Sky Pilot」ではないかと筆者個人的な感想になります。
どのアプリを採用するのか迷っている場合は「Sky Pilot」をまずは試してみてください。
その他Shopifyでデジタルコンテンツ販売を考える際には「本当に独自サイトが必要なんだっけ?」という立ち戻りも必要だったりします。いざShopifyで構築するとなると、時間・労力・お金が掛かってきますので後悔のないよう判断いただければと思います。
この記事がその判断の助けになれば幸いです。