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社内AI活用の最有力候補2つを簡単スグ徹底比較して解説!

会社の社内にAI を導入して活用していくには、chatGPTやGeminiやclaude3は、社内データセキュリティの観点から導入が厳しい現状です。

そこで注目されているのが3つ。

  1. Microsoft の Azure というものを使ってデータをそこに保存した上でchatGPTと連携
  2. Difyを使う
  3. NotebookLMを使う

「1」費用的にも初期導入費用がだいぶ掛かるのであまりお勧めできません。そのため最有力候補2つというのが「2:Difyを使う」「3:NotebookLMを使う」です。

それぞれがどんなものなのかに関しては、各記事を作成していますのでご参照ください。この記事は「最有力候補2つのツール」に関して、比較してどちらの導入が自分の会社にとって良さそうかを手早く検討するための記事です。

それでは行きましょう。

念のため機能をザックリ説明

Google NotebookLMとDifyは、どちらもAIを活用したドキュメント処理ツールですが、いくつかの重要な違いがあります。

Dify

  • 主な機能: 独自のデータを用いてAIチャットボットを作成することができます。
  • 強み: 柔軟性が高く、様々なユースケースに対応できます。例えば、社内ドキュメントに基づいて質問に答えるチャットボットや、顧客サポート用のチャットボットを作成することができます。また、API連携が容易で、他のシステムとの連携も可能です。
  • 弱み: AIチャットボットを作成するには、ある程度の技術的な知識が必要になります。また、Google NotebookLMと比較して、ドキュメント要約機能は限定的です。

Google NotebookLM

  • 主な機能: PDF、ウェブサイト、テキストファイルなどのドキュメントを要約し、質問に答えることができます。
  • 強み: Googleの最新の大規模言語モデルであるGemini Proを搭載しており、高い精度で情報を要約し、質問に答えることができます。また、Googleドライブとの連携が容易で、Google Workspaceユーザーにとっては使いやすいツールです。
  • 弱み: まだ実験段階であり、機能が限定されています。また、現時点では日本語を含む限られた言語にしか対応していません。

機能について比較

機能Google NotebookLMDify
ドキュメント要約
質問応答
AIチャットボット作成×
Googleドライブ連携×
API連携×
必要な技術的知識

Difyは、より柔軟性が高く、独自のAIチャットボットを作成したい場合に適しています。

一報、Google NotebookLMは、ドキュメントの要約や質問応答に特化したツールであり、Google Workspaceユーザーにとっては便利な選択肢です。

どちらのツールを選ぶかは、利用目的や技術的な知識によって異なります。両方のツールを試してみて、自分に合った方を選ぶことをお勧めします。

料金の比較

何はともあれまず価格の比較表を掲載します。

プランGoogle NotebookLMDify
無料プラン
有料プラン未定
最低価格無料無料
OpenAI APIコール無制限*200回/月 (無料プラン)
ドキュメント数無制限*10個 (無料プラン)

単純に言えば Google NotebookLMまだまだ発表されたばかりのツールです。そのため有料プランが未定ではあるものの、今後このツールを導入して社内での業務効率を図る企業は増えてくることは容易に予想ができます。

とはいえ今すぐに車内でのAIツール導入を検討されている企業はDifyがおすすめです。

表だけだとちょっとよくわからないっていう方に関してはさらに下にちょっとした詳細を記載します。

Google NotebookLM

  • 基本無料: NotebookLMは現在、実験段階であり、無料で利用できます。ただし、将来的に有料プランが導入される可能性はあります。

Dify

  • 無料プラン (Sandbox):
    • OpenAI APIコール: 200回/月
    • ドキュメント数: 10個
    • チームメンバー: 1人
    • 主な機能: 基本的なAIチャットボット作成、ドキュメントのアップロードと質問
  • 有料プラン:
    • Professional: 月額59ドル (年間契約で月額49ドル)
      • OpenAI APIコール: 5,000回/月
      • ドキュメント数: 50個
      • チームメンバー: 3人
      • 追加機能: プライベートデータソース、データ分析、APIアクセス
    • Team: 月額299ドル (年間契約で月額249ドル)
      • OpenAI APIコール: 20,000回/月
      • ドキュメント数: 200個
      • チームメンバー: 10人
      • 追加機能: SSO、ロールと権限、優先サポート
    • Enterprise: カスタム価格
      • 大規模チーム向け
      • 追加機能: 専用サポート、SLA、セキュリティコンプライアンス

そもそもなぜ社内AI導入でセキュリティが問題視されているのか?

「AIのことを最近知った」という方は、そもそもなぜ社内AI導入で「セキュリティ」が問題されているのかが分からない場合もあります。それについて解説します。

  1. 社員がAIで社内の内容について入力する
  2. そのAIが社内の事情を大元のAIシステムに学習させてしまう
  3. 悪意のある第三者がAIシステムに対してハッキングを行うことで 情報漏洩があり得る
  4. AIに社内のデータを学習させずに相談できる仕組みが必要

この流れが理由で、AI システムの社内導入に関してセキュリティの懸念点があるために躊躇する企業は多かったです。しかし最近は資料作成だったりメールの文章その他もろもろに関して AI を使う企業が格段に増えてきました。

これはセキュリティの問題もあるけど使用することによって効率が格段に上がることのメリットを優先する企業が増えたということになります。

もちろん先ほどお伝えしたDifyを使って、社内のデータを大元の AI システムに学習させずに、AIに文章を考えさせたいなどする仕組みを作って活用している企業も増えてきてます。

もう少し細かい話が知りたいという方はこちらの記事をご参照ください。

AIのセキュリティ懸念の記事

まとめ

現時点では、Google NotebookLMは無料で利用できますが、Difyは無料プランと有料プランがあります。

Difyの無料プランは機能が制限されていますが、AIチャットボットの基本的な機能を試すには十分です。本格的に活用したい場合は、有料プランを検討する必要があります。

Google NotebookLMは、まだ実験段階であり、今後の料金体系は未定です。一方、Difyは、明確な料金体系が公開されており、利用規模に応じてプランを選択できます。

私自身もある程度の企業のAI 導入に関して、サポート・全面的な参画経験があるので、気になる方はお問い合わせください。

ABOUT ME
さすー
2020年からShopifyに注力し、越境ECサイト構築をメインとして従事。海外のWebマーケティング企業に対してECサイト制作の支援を行い、制作部門の立ち上げにも関与。また書籍「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」の執筆に協力。最近ではChatGPTなどの生成AIを活用したITソリューションにも取り組み、企業への導入実績もある。