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Shopifyは中国向けに取り組まない方がいい理由

結論から言うと、中国向けのShopifyECサイト構築はオススメできません。中国市場に特化した越境ECサイトを構築する際には、多くの課題が存在します。この記事では、その具体的な問題点を解説します。

Shopifyの中国市場における課題

表示速度の問題

中国には「グレートファイヤーウォール」と呼ばれる「サイトの中身を検閲する仕組み」があります。

この仕組みによってサイト表示スピードが格段に遅くなってしまう問題があります。

例えばサイトのリンクをクリックすれば遅くても2〜3秒で表示して欲しいところです。グレートファイヤーウォールの検閲に引っかかると20秒ほど掛かると言われています。

サイトの表示で20秒掛かれば、ほぼ100%のユーザーが離脱するでしょう。

サーバーの遮断リスク

表示速度の問題と似た理由で、サーバーを遮断されるリスクもありえます。

ShopifyはGoogleのクラウドサーバーを利用しています。これが中国のインターネット規制の理由になる可能性があります。つまりアクセスが遮断されるリスクがあるわけです。これによりサイトが突然利用できなくなる可能性があります。

中国ユーザーの利用習慣の違い

Shopifyは、中国ユーザーの利用習慣に必ずしも適していません。

例えば、中国ではEメールよりも携帯電話番号やWeChatを使った認証が一般的です。しかしShopifyではこれらの機能が標準で提供されていません。

まとめ

上記3つほどあげた理由が中国に取り組まない方がいい理由です。

その他にも「国内のモールが強い」とか、配送に関して「保税区」か「直送」かとか。他の国への越境ECよりも癖が強いと思った方がいいです。

それからインフルエンサーのライブコマースなども強力です。単純に企業が頑張って販売するよりもインフルエンサーがどんどん販売していくような体制もあります。

なのでマーケティングに関しても中国は他の国とは違った独特の盛り上がりを見せてると思っていいと思います。

その商品が中国から需要が強ければ、やってもいいと思います。認知されていなければ新規開拓として中国の市場を狙うのは厳しいかと思います。よほどの称賛が無い限りは。

「市場大きいから」という理由だけで中国に向けて攻めていこうという発想ですと、Shopify自社ECサイトで中国向けに構築しようと思うのはおすすめできません。

ABOUT ME
さすー
2020年からShopifyに注力し、越境ECサイト構築をメインとして従事。海外のWebマーケティング企業に対してECサイト制作の支援を行い、制作部門の立ち上げにも関与。また書籍「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」の執筆に協力。最近ではChatGPTなどの生成AIを活用したITソリューションにも取り組み、企業への導入実績もある。